パンと赤ワインについて

白ワインに続いては、パンと赤ワインのペアリング、濃い味のものと合わせる印象の強い赤ワインを軽いパンとは合わせるのが少し難しいそうですが、コツがあります。
どのような赤ワインとパンを合わせたらよいのか?見てみましょう。

☆ポイント☆
・赤ワインにも「軽め」、「重め」など種類がある
・まずは基本、お肉をはさんだパンと合わせてみましょう
・赤ワイン=肉だけでなく、ソース視点でも合うワインを考えると新しい出会いが!?

赤ワインにはフルボディといわれる重いワインと、ミディアムボディ、ライトボディといわれる軽めのワインとあります。ブドウの品種でいうと、フルボディ(重め)はカベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、ミディアムボディはテンプラニーリョ、ライトボディ(軽め)はピノ・ノワール、ガメイなどがあります。※産地や作り手により変わることがあります。
ブドウの品種を頭の片隅に置きながら食べるものを選んでみましょう。以下に実際に相性のよいパンとワインを挙げてみます。

ハンバーガー
肉厚パティを使ったハンバーガーは肉汁あふれ、まさに赤ワインとの相性がよさそうですよね。元々赤ワインは、肉などの脂っぽい料理に合わせ、口の中の脂分を胃に流し込むという用途で使われており、渋みのある赤ワインも口の中をさっぱりさせる効果がありました。ハンバーガーはアメリカの料理なので、アメリカの赤ワイン「ジンファンデル種」のものを選んであげると相性抜群です。

パストラミビーフサンドイッチ
パストラミのような種類のお肉には、軽めの赤ワインを合わせてあげるよよいでしょう。ピノ・ノワールやガメイなどのワインで作られてそれほど時間の経っていないものがよいでしょう。

照り焼きチキンサンド
しっかりとしたソースを使った肉にはまた別の合わせ方があります。お醤油を使ったソースには、日本の赤ワイン、「マスカット・ベリーA」がピッタリと合います。基本はその地の料理とワインと考えてあげると間違いがないような気がします。

ワインブレッド
赤ワインに合わせるために、ハードパンを作る際、水分を赤ワインに置き換え、ドライフルーツをふんだんに使ったパンなども存在します。このようなパンですと、ドライフルーツが好相性となり、赤ワイン全般と合わせることができます。ワインブレッドにクリームチーズをつけて赤ワイン・・・なんていいですね。

ワイン初心者の方には難しい部分もあるかもしれませんが、まずはいろいろと試してみてください。一つだけ、赤ワインに生魚(青魚や貝類)や塩辛などの個性の強い食品は合わせるのにとてもテクニックが必要になります。それ以外でしたら相性が悪いということはないでしょう。いろいろ冒険してみてあとは楽しくひとときを過ごす。これが大事だと思います。

SakeWineLover

20年ほど前に訪れたフレンチレストランにて一流のソムリエのサービスを受けて、ワインと料理を一緒にいただくことでの相乗効果に魅了される。ワインだけではなく、日本酒や焼酎、リキュールなど、地域に根差したお酒と世界各国のパンとのペアリングを常に模索しています。 好きなワインはパワフルなオーストラリアワイン、繊細なフランスワイン。最近は日本ワインについてもパンとの相性を深く探っています。 ワイン講師やレストランへの酒類全般のプロデュースを行ない、出張ワイン会などを企画開催しております。このコラムをきっかけに、パンとお酒のペアリングを色々な角度から検証してまいります。

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2件のフィードバック

  1. yasyas より:

    う~ん、ハンバーガーもパストラミビーフサンドイッチも照り焼きチキンサンドもワインブレッドもすべて試したくなりました!

    • SakeWineLover より:

      それぞれ違う赤ワインを合わせるともっと楽しさが広がります。
      ジンファンデルは低アルコールのワインもおすすめです。

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