パンと日本酒について

ワインとパンについては一通り概要をご説明しました。難しいことを考えず、まずは楽しく試してください。
続いては、パンと日本酒についてご説明します。

日本酒も発酵によりできるお酒で、アミノ酸を豊富に含み、パンとの相性が良い食材といえます。
どうしても洋食のパンには洋酒を合わせるイメージが先行するので意外な感じはしますよね。

日本酒にも色々な種類のものがあり、味、香りなどがまったく違います。純米酒、本醸造酒、山廃仕込みなどは日本酒のお米の香りが出てきます。逆に、吟醸酒といわれる種類のお酒は、酵母由来のフルーティーな香りが出てきます。パンに合わせる場合も、素材に合わせて色々な日本酒を合わせられますのでコツをお伝えします。

・クロックムッシュと山廃仕込みの純米酒
 クロックムッシュにはたくさんのチーズが使われており、アミノ酸の掛け合わせでペアリングをするものです。お店にもよりますが、クロックムッシュにはグリュイエールチーズ、エメンタールチーズなど、アミノ酸を多く含んだチーズが使われます。山廃仕込みの日本酒も、アミノ酸を豊富に含むので、その部分でのペアリングができます。

・食パンやバゲットなどシンプルなパンと吟醸酒
 パン自体と日本酒を合わせる場合は、お互いの香りを立てるような組み合わせがいいでしょう。

・花酵母の掛け合わせ
 パンと日本酒で共通する部分として、少しマニアックではありますが、「花酵母」というものがあります。いずれも、東京農業大学で研究された「花」から酵母を分離して作られたものです。パンは、全国数十軒のベーカリーで扱われており、ツツジやバラ、梅、ひまわりなど、多種の花々から分離された酵母でパンを膨らませる「天然酵母」の体に良いパンで、これから注目の的となるでしょう。日本酒については、薔薇の品種 である「プリンセス・ミチコ」から「花酵母」を分離し、全国で選ばれた日本酒蔵にて毎年醸造されるようになりました。カプロン酸エチル由来の甘い花酵母独特の香りが特徴です。これら花酵母でパンと日本酒をペアリングさせる。とてもおしゃれではないですか?

まずは偏見を捨てて、日本酒にパン、合わせてみてください。

SakeWineLover

20年ほど前に訪れたフレンチレストランにて一流のソムリエのサービスを受けて、ワインと料理を一緒にいただくことでの相乗効果に魅了される。ワインだけではなく、日本酒や焼酎、リキュールなど、地域に根差したお酒と世界各国のパンとのペアリングを常に模索しています。 好きなワインはパワフルなオーストラリアワイン、繊細なフランスワイン。最近は日本ワインについてもパンとの相性を深く探っています。 ワイン講師やレストランへの酒類全般のプロデュースを行ない、出張ワイン会などを企画開催しております。このコラムをきっかけに、パンとお酒のペアリングを色々な角度から検証してまいります。

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2件のフィードバック

  1. yasyas より:

    山廃仕込みの日本酒とパンとのマッチングは意外でした。やってみます。

    • SakeWineLover より:

      ご返信遅くなりました。
      山廃仕込み、生酛仕込みと、昔の仕込み方ですが、アミノ酸がとても豊富に現れます。
      実はお刺身などの料理にも、一般的な日本酒(速醸仕込み)よりこれらが合うんです。

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