リーンとリッチ
パン作りに必要な材料はとてもシンプルです。
小麦粉・水・イースト・お塩
これさえあればできちゃいます!
逆に言うとこれがなければパンができない、とも言えますね。
こういった材料を主材料といいます。
そして、甘いパンやふんわりしたパンなどを作ろうと思うと主材料に
卵・油脂(バターやオリーブオイルなど)・砂糖・はちみつやココアパウダー…などの副材料を入れます。
副材料を入れる量などを変えると、パンの柔らかさなど風味も変わってきます。
菓子パンのような甘いものを作りたいのか、食パンのようなシンプルなパンが作りたいか、、
ハード系のパン、柔らかいパン、などでも区別できますね。
そういったパン生地の違いにも名前がしっかりとついています。
パン作りに必要最低限の材料である 粉・水・イースト・お塩 の4つの主材料をメインに配合されたパン。
これを リーン(Lean)な生地 と言います。
「簡素な」「脂肪のない」などを意味します。
例えば、バゲットや食パン、カンパーニュのようなシンプルなパンを指します。
そして、捏ねるときの注意としては油脂が少ない分乾燥しやすくなります。
乾燥しやすいことによって、こねむらが残ったりグルテンが破壊されやすかったりという点もあります。
また、焼きあがっても油脂による保湿効果がないため、パンが固くなりやすいので注意してください。
次に、4つの主材料以外に様々な副材料を多めにして焼き上げるパンは リッチ(Rich )な生地 といいます。
「豊富な」「コクのある」などを意味します。
副材料の卵や砂糖、油脂には生地を柔らかくする性質があるので、ブリオッシュなどの甘いパンのように、柔らかくふっくらした焼き上がりになるのが特徴です。
しかし、副材料がグルテン形成を妨げたり、イーストの働きを下げたりしてしまうため、しっかりと捏ねないといけません。
捏ねが不足すると、弾力と伸展性が足りない生地になり、ボリューム不足の焼き上がりになってしまうので注意しましょう。
ちなみに…わたしはお家で作るときは自然とリーンな生地ばかりになってしまいます^^;
リーンな生地、といっても少し副材料を入れて副材料の味を楽しんだりもしています♪
最近のお気に入りはシンプルな生地に、米粉と煎り黒ゴマを混ぜたパンです♪