混ぜ込み生地の注意点
外出自粛が続き、お家でパン作りをされる方が増えたと聞きました。
パン作り、始めると楽しくていろんなパンを作りたくなりますよね🎶
生地の配合を変えるともちろんパンの幅は広がります。
しかし、配合を変えるとなると生地の扱い方が変わったり材料が増えたりします。
パン作り初心者の方や、簡単にアレンジをしたいという方は生地の配合自体は変えずに、生地に直接具材を混ぜ込むという方法がおすすめです!
ただ、混ぜ込みする具材によって具材の下処理や混ぜ込み方が変わってきますのでそこだけ注意してください。
①くるみやアーモンドなどのナッツ類を混ぜ込む場合
食感などを楽しんだり、パンに香ばしさを取り入れたりしたい場合はナッツ類がおすすめです。
使うナッツは必ず食塩不使用のものを使いましょう。
食塩不使用のロースト済みのものが売られていることもありますが、大容量のものだと生の状態で売られていることが多いです。
焼成前にトッピングとしてナッツを飾る場合は生のものでも良いのですが、生地の中に混ぜ込む場合は必ずローストして混ぜ込んでください。
生のナッツを大量に摂取すると油脂でお腹を壊す場合があります。
また、生地の中に入ってしまうと火が通りづらくなるので、事前にローストし、細かく切っておきましょう。
大きいまま生地に混ぜ込むと生地を傷める原因になってしまいます。
下処理
アルミホイルにナッツを広げ、予熱なしのオーブンで160度8分前後加熱(ご家庭のオーブンに合わせて焦げないように調整してください。)
混ぜ込み方
捏ねあがり直前で、生地にナッツをもみこむようにして混ぜる。
ナッツを入れてから捏ねると生地を傷めてしまうので、少ない回数でもみこみましょう。
②ドライフルーツを混ぜ込む場合
ドライフルーツをそのままパン生地に混ぜ込むと、パン生地の水分がドライフルーツに吸われてしまい、パン生地がパサつく原因になってしまいます。
また、ドライフルーツ同士がくっつかないようにオイルコーティングされていること、砂糖のコーティングをされていることもあり、発酵のさまたげになります。
下処理
ザルなどにドライフルーツを入れ、熱湯をサッと回しかけ粗熱が取れたらクッキングペーパーなどで水気をとってから混ぜ込みに使いましょう。
ただし、熱湯にドライフルーツを長時間浸してしまうとドライフルーツの香りや甘み、色が落ち、水分も多くなってしまうので注意してください。
混ぜ込み方
ドライフルーツから水分が出るので、少しだけかための生地で捏ね、捏ねあがり直前でもみこむようにして混ぜ込む。
ドライフルーツをつぶし、水分を出したくないので、こちらも少ない回数で混ぜ込むようにしましょう。
③バジルなどの細かい具材を混ぜ込む場合
スープやパスタに合わせるとピッタリなバジルなどの混ぜ込み。
また、風味にアクセントをつけるために、紅茶葉などを混ぜ込むこともありますね。
特に下処理は必要ありません(茶葉はミルで細かくする方が香りがよくでます)が注意点があります。
混ぜ込み方
具材が乾燥しているものなので、パン生地の水分を吸いやすいです。
よって、通常の生地よりも少し水分多めで捏ねましょう。
柔らかいので、捏ね不足に注意してください。
また、具材が細かいので生地全体に具材が広がりづらいです。
8割ぐらい捏ねたところで具材を入れ、しっかりと捏ねながら生地全体に広げましょう。
ゴマのような油脂をもった細かい具材の場合は、捏ねている圧力で実がつぶれ油脂が出てきてしまいますので捏ねあがり直前で具材を入れ、力を入れず優しく捏ねあげてください。
混ぜ込み具材によって少しずつ方法が変わってきますが、これさえ覚えていると簡単にパンのレパートリーが増えます✨
お好みの具材を使い、パン作りを楽しんでください。
具材を生地で巻き込むより「混ぜ込む」方が見た目も食感もいいですよね。